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昨今流行りのサブスク(サブスクリプションサービス)が生み出すもの

今回は、解約抑止そのものではなく、昨今流行りのサブスクリプションサービス(以下、サブスク)について書いてみます。

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サブスクは、一定のコンテンツやサービス毎月一定の料金を支払い利用するもの。有名なところだとNetflixやSpotifyなど、昨今では掃除機やスーツ、車など多岐にわたりマーケットが拡大しており、今までにない新しいサブスクの形も始まっています。

サブスクがスタンダードになったのは、AdobeのCreativeCloudにあると書かれてる記事を度々目にします。CreativeCloudは、それまでパッケージソフトウェアであったものを一気にクラウド化し、サブスクへと切り替えて行きました。日本では2012年に始まり、数年で黒字化に切り替え、今ではグローバルで1兆円と売上を伸ばしているサービスです。その後、Microsoftも追随してサブスクに切り替えたのも記憶に新しいように思います。

折しも、著者は2014年よりAdobeに籍を置かせてもらい、この切り替えの黎明期を近くで体感させてもらいました。自分のチームは、Photoshopなどを扱うCreativeチームではなく、その分析や解析を行う、MarketingCloud側でPhotoshopなどのサイト分析で利用していたAdobeAnalyticsなどを扱っていました。

以前、NewsPicksでAdobeの華麗なる転身を記事として掲載されいましたが、実際Adobeのチーム内でもサブスク化への成功体験は、良い事例として社内で何度も共有され、様々な顧客にも展開されていました。

細かいところまではここで明記できませんが、Adobeの成功はデジタルマーケティングの成功であり、分析と解析を行い続け、PDCAを回し続けた結果が今に繋がっていると思います。A/Bテストや多変量分析を何度も行い、細かいターゲティングやレコメンドを数年で手に入れている。自分は、ここでのサブスクサービスが成功が多くの分析や解析の継続が大きな成長曲線を描くこと、ここで体得させてもらいました。

また付け加えていうと、Adobeの凄さはここでは終わりません。

Adobeは、サブスクに切り替えたことにより、世界中のデザイナーやエンジニアの利用状況や操作状況をトラッキングし、そのビックデータからAdobeSenseiというAIエンジンを作り出しました。今までのオフラインのパッケージソフトの利用ではなし得なかった副産物を得ました。

このAdobeSenseiにより、Photoshopやillustratorは更に使い勝手や操作性を高め、切り抜きや自動判別、配色など、様々なデザイナーのセンスや操作を一般人でも利用できるようにしています。

サブスクがただ単に、安い金額でお得に利用できるサービスという先入観はあるが、裏側を見れば、分析と解析が成長への近道であり、かつ利用者のデータが事細かにトラッキングできることで次に繋がるビジネスの布石になることがお分かりいただけるのではないかと思います。

私たちSmashのリテンションボット「Smash」についても、分析したデータが利用企業の大きな判断材料になっており、新たなビジネスやサービスの参考になっていくことにワクワクしかありません。